雑記のページで、「せめて5535があれば・・・」と書いていましたが、
2003年2月5日、ついに5535−M18の実機を入手しました。
ここではその詳細をお伝えしていきたいと思います。
状態
起動時の設定
露出が不十分なものもございますが、まずは画像をご覧ください。
基板等の画像についてはこちらをご覧ください。
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電源を入れた状態での全体です。
この状態ですと、かなり場所をとってしまう
印象があります。
やはり、省スペースのデスクトップという
のが正解だと思います。
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大きさの比較です。
後の機械を考えますとかなり大きいです。
といっても「ラップトップ」では普通のサイ
ズといえるのかも。
上から
IBM ThinkPad340(ジャストA4サイズ)
NEC PC-98LT(A4ファイルサイズ)
5535-M18
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キーボードです。
1型鍵盤のキーの配列を変えて押し込ん
であるという印象です。
筐体が大きいだけあって、キーはデスク
トップそのものです。
WEBでは5576の1型準拠などという記
述も見られますが、マルチステーションで
すのであくまでも5556001準拠です。
キータッチも音もデスクトップのキーボー
ドとはまったくの別物ですが、5556より
硬く、5576の1型、2型あたりよりは柔
らかい感じです。
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拡張スロット付近です。
5250アダプター/LTがスロットに入ってい
ます。
その下がシリアルポートとスイッチ類です。
ディップスイッチの機能は残念ながらわか
りません。
その右側がTESTスイッチとTEST状態
を示すランプです。
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5250アダプター/LTの全体です。
アーキテクチャのページのアダプターと比
較してもらうとわかりますが、アドレスのス
イッチがありません。
ソフトウェア上で設定するようになっていま
す。
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状態
某オークションでジャンク品扱いで入手しましたので、程度がいいとはいえません。
かなり業務で使い込んであるようです。
塗装がはげている部分がかなりありますし、液晶には横線がかなり入ります。
キーボードも反応の悪いキーがありますし、ディスケット・ドライブはたまに動作不
良を起こします。
いつ壊れてもおかしくないかもしれません・・・。
ハードウェアの構成
CPU
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i80286 10MHz
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メモリー
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1MB (システムテストで確認)
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ハード・ディスク
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20MB
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画面
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バックライト付白黒液晶
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アダプター
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5250拡張ワークステーション・アダプター/LT
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ハード・ディスクの区画
第1区画
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ICHITARO
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4MB
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第2区画
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MS-DOS K3.42
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16MB
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2区画に分割してあります。
起動した区画がCドライブになり、もう一つの区画がDドライブになります。
起動するOSの種類が違う場合を除いては、自分の知る限り起動時にドライブレ
ターが変わるのはかなり珍しいと思います。
入っていたソフトウェア
OS
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漢字DOS Ver K3.43 (5535用)
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カナ漢字変換
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第1区画 ATOK6
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第2区画 MKK (連文節変換)
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アプリケーション
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一太郎 Ver3.1
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エミュレータ−
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5250日本語パーソナル・コンピューター
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開発言語
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IBM COBOL/2
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5250PCは、アダプターが不良というエラーで起動できませんでした。
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起動時の設定
第1区画の CONFIG.SYS
1 BUFFERS=50
2 FILES=20
3 DEVICE=C:¥$LDISK.SYS 2
4 DEVICE=D:¥DOS¥SYS¥ANSI.SYS
5 DEVICE=D:¥DOS¥SYS¥$PRN24E.SYS
6 DEVICE=C:¥ATOK6IB.SYS
7 DEVICE=C:¥ATOK6IA.SYS /D=C /N=ATOK.DIC /R=0 /M=0 /T=1
/S=1 /E=1 /B=0 /C=2
8 SHELL=C:¥COMMAND.COM /P /E:512
使用可能メモリ 467,760 バイト
第2区画の CONFIG.SYS
1 BUFFERS=20
2 FILES=30
3 DEVICE=C:¥DOS¥$LDISK.SYS 1
4 DEVICE=C:¥DOS¥SYS¥$BANKMGR.SYS
5 DEVICE=C:¥DOS¥SYS¥$MKKCVT0.SYS /B
6 DEVICE=C:¥EM5250J.SYS
7 DEVICE=C:¥DOS¥SYS¥$CLOCK.SYS
8 DEVICE=C:¥DOS¥SYS¥$PRN24E.SYS
9 DEVICE=C:¥DOS¥SYS¥ANSI.SYS
10 SHELL =c:¥COMMAND.COM /P /E:2048
使用可能メモリ 489,248 バイト
各区画の CONFIG.SYS は上記の設定になっています。
バージョンが古いのでHMAやUMBはありませんが、漢字ROMを内蔵している
のでフリーエリアは結構あります。
この中でKDOS、JDOSに特有なドライバについて説明したいと思います。
$LDISK.SYS
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論理区画を認識させるためのドライバです。
後ろに指定された数字の区画がドライブとして認識されます。
第2区画で起動して、設定が $LDISK.SYS 1 となっているときは
第1区画をDドライブとして認識します。
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$BANKMGR.SYS
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メモリー・バンクを使用するためのドライバです。
JDOS Ver.4までメモリー・バンクは残りました。
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$MKKCVT0.SYS
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連文節変換用のドライバです。
後ろの /B スイッチでメモリー・バンクを使用するようになります。
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EM5250J.SYS
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5250PCを使用するためのアダプターのドライバです。
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$CLOCK.SYS
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時間表示のドライバです。
画面右下に現在の時刻が表示されます。
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$PRN24E.SYS
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IBM系の24ドットプリンター用のドライバです。
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