雑記

 ここでは、自分がこのページを作成するにいたるまでのマルチステーションとのかかわ
 り、自分のコンピューターの遍歴を書きたいと思います。

 マルチステーションとの出会い(?)
 PS/55の存在を知る
 PC−286CとDOS
 専門学校とIBMのコンピューター
 就職、やっぱりIBMのコンピューター(笑)
 PC−386GSよりFM/Vへ
 資料収集
 メーカー品より自作機へ
 消え行くマルチステーション
 ニフティのフォーラム、FIBMJ
 「さんでー」さんと知り合う
 PS/55のWEBサイト
 マルチステーションのページの作成
 そして・・・
 その後、2014年
 「Oh!55」の創刊号


 マルチステーションとの出会い(?)
  はっきりとは覚えていませんが、自分がマルチステーションの存在を始めて知ったの
  はおそらく小学生、遅くても中学生だったと思います。

  といいますのも、親父が勤務先で事務の仕事をやっていたのですが、そこの会社で
  コンピューター(オフコン)を入れるときにかかわっていたらしく、数社からカタログを集
  めたのでした。
  結局は三菱のMELCOM−80が入ったらしいのですが、その中にIBMのシステム
  /36SXと、その端末としてのマルチステーションのカタログがあったのです。
  そのカタログがなぜか自宅にありまして、それを目にしたというわけです。

  自分自身、コンピューターというものにある程度関心を持っていまして、書いてある意
  味もわからないまま眺めていたのでした。
  そのカタログを眺めているうちに、知らないうちに「IBM」という名前が自分の中に印
  象付けられていったのでした。

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 PS/55の存在を知る
  自分が始めてまともなコンピューターを触ったのは、1990年の末の高校2年のとき
  でした。
  親父が年賀状を作成するために購入したEPSONのPC−286Cでした。
  そのときはDOSの意味もわからないまま、何とか年賀状を出すのにこぎつけて、
  その後しばらくは付属していたディスクベーシックで遊んでいました。  

  その後半年ほどして、ある日の新聞に現在の月刊アスキーの広告を見つけました。
  特集に「DOS/V」とありまして、興味があったので購入したのでした。
  1991年7月号でしたが、その中にPS/55Zの記事が書いてありました。
  掲載されていたのは5510Zと5510T、セガのテラドライブなどでした。
  そして、長期ロードテストで5530Sのテストが始まった号でした。
  ここで初めてPS/55の存在を知ったわけです。

  巻末に各メーカーの機種が掲載されていたのですが、その中のIBMの所にはMCA
  のPS/55が書いてありまして、そこに5550の名前を見つけたのでした。
  マルチステーション5550は知っていましたが、詳しくはなかったのでそのときは何か
  関係があるのか、程度にしか思いませんでした。
  さすがIBMだけあって価格は非常に高いな、と思ったのを覚えています。
  現在このアスキーはどこにしまったのかがわからない状態になっていまして、なんと
  しても見つけ出そうとがんばっているところです。

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 PC−286CとDOS
  このころから、まともにDOSを使い出すようになりました。
  まあせいぜいがワープロと、フリーソフトで遊んでいる程度でしたが。
  今からしてみれば、メモリーが640KBでFDD2台だけの機械でよくがんばっていたな
  と思います。
  ただこの機械のおかげでDOSを覚えられたのは確かですし、遅い機械との付き合い
  方(すなわち、ただひたすら耐える・・・)も十分に勉強させられました(苦笑)。

  増設用のメモリーやハードディスクすら買えない状態でしたので、とてもじゃないがIBM
  なんか手の出しようがありませんでした。
  雑誌を見るたびにPS/55や後から出てきたPS/V、AT互換機がほしいと思ったも
  のです。
  まもなくWindows3.1が出てこようとしていた位の時期でした。

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 専門学校とIBMのコンピューター
  今から約11年前の高校卒業後、コンピューターの専門学校に入学しました。
  ここの学校は非常に変わっていました(笑)。
  すでにパソコンでの言語はほとんどがC言語になっていましたが、この学校で習った
  言語はCOBOL、Fortran、RPG、BASIC、アセンブラでした。

  実習の設備としてのコンピューターがIBMとUNISYSだったわけですが、IBMのコン
  ピューターといいましても、システム/34・システム/36GPでこれに端末を10台も
  ぶら下げていました。
  この端末が本物の5250で、カナ文字しか表示できないものでした。
  個人でプログラムを入力して持っておくのに、なんと8インチ(!)のディスケットを使用
  していました。
  現在でも自宅にIBM純正の8インチディスケットがあります(笑)。

  そしてBASIC、といいましても行番号つきのインタープリターだったのですが、このとき
  に使用した機械がマルチステーションでした。
  このときは実習で必死だったので、モデルは5550、モノクロームのタイプだったのは
  覚えていますが、自分が触った機械にハード・ディスクがついていたかどうかは覚えて
  いません。
  どうやら全てを同じ時期に入れたのではなかったようで、ドライブの数は全て同じとい
  うわけではなかったようです。
  今から思えばもう少しよく見ておくべきでした。
  これがマルチステーション、PS/55の実物にはじめて触ったときです。

  次の学年からはAS/400に変わり、マルチステーションでプログラムのソースを入力
  し、端末に5インチのディスケットドライブを接続した、MCAの5540を使っている姿が
  見られました。

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 就職、やっぱりIBMのコンピューター(笑)
  学校を卒業後、システム会社に入社しました。
  特定業種向けのシステムを開発している会社なのですが、取り扱っているハードが
  IBMのコンピューターでした。

  その時は新しいシステムをWindows用に開発中でして、こちらはIBMでもAT互換機
  系の機械となりましたが、すでに使用しているユーザーに入っていたのが、マルチステ
  ーション・MCAのPS/55・システム/36・AS/400でした。
  この時すでにマルチステーション系列は、オフコンの端末としか使用されていません
  でしたが。
  これらのシステムの保守に、社内ではMCAのPS/55を使用していました。
  現在ではほとんど使いませんが、オフコンとMCAの5540・5550が残っています。

  入社してから初めて、386・486の機械、当然ハード・ディスク付きを触りまして、その
  速さに感動したものでした(爆)。

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 PC−386GSよりFM/Vへ
  就職してからも、自宅で使用していたのはまだPC−286Cのままでした(爆)。
  すでにWindowsも3.1になっていて、486の機械が当たり前になっていたのですが、
  まだフロッピーでがんばっていました。

  そして今は嫁ぎましたが、そのころはまだ実家にいた姉がPC−386GSの中古を購
  入しました。
  それに便乗しまして、メモリーとハード・ディスクを増設しまして、Windows3.1をイン
  ストールして使っていました。
  前の機械を考えるとかなりの進歩ですが、時代の流れからはまだ、はるかに取り残さ
  れた状態でした(笑)。

  1995年、Windows95が出る直前にFM/Vを購入しました。
  486DX4の100MHz、メモリーは8MB、ハード・ディスクは540MBでMS−DOSと
  Windows3.1、その他のソフトが入っていました。

  価格は約23万円、後にも先にもコンピューター関係で自分が一度に支払った額として
  は最高の金額でした。

  この機械はOS/2を入れるためにメモリーやハード・ディスクを増設したり、色々と遊
  んでいました。
  最終的にはメモリーもハード・ディスクも最初に入っていたのは全て外して、別のものに
  付け替えた状態で使っていました。
  キーボードだけはどうしても気に入らなかったので、途中で何回か交換しては試してい
  ました。
  IBM製のキーボードを知っている身としては、はっきり安物とわかるキーボードはかな
  り使いにくいもので・・・。

  OS/2やWindows95の動作は結構重かったのですが、Windows3.1については
  それなりに快適な速度で動いてくれました。
  動作が重いといいましても、最初の機械で耐えることには慣れていましたので、大して
  苦にはなりませんでした(笑)。

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 資料収集
  就職先でプログラマーの仕事を始めましてから、社内でマルチステーション・PS/55
  に関する資料を探し出しては見ていました。
  オフコンまで販売していたこともあって、オフコンの資料も含めて探せば大量に出てき
  ました。

  職場の他の人間は全く関心がないらしくて、資料はそのままおいておくと処分される運
  命にありましたので、順次自宅に持って帰りました。
  このページの内容のほとんどは職場に資料が残っていなければ出来なかったわけで
  すから、処分されずに残っていたのは大変幸運だったと思います。

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 メーカー品より自作機へ
  あるとき、ペンティアムを積んだDOS/V機の中古品を入手しました。
  しかし1ヶ月ほどして、マザーボードが壊れたらしく起動しなくなってしまいました。
  機械を買い換えるほどの金額を持っていなかったので、ケースとマザーボードだけを
  購入して、DOS/V機の中身を移すことにしました。

  こうしてメーカー品より自作機へ変わったわけですが、中身がメーカー品そのままなの
  で自作機なのに性能は低い(ペンティアムの133MHz)という「狼の皮をかぶった羊」
  状態になりました(苦笑)。
  この機械は後にCPUやマザーボードを入れ替えて、現在ではK6−IIIが動いています。

  その後、今はなきゲートウェイの中古を入手していますので、現在はメーカー品と自作
  機が一台ずつ動いています。
  K6−III の400MHzとペンティアムII の350MHzですので、そろそろどうにかしないと
  いけない気もするのですが、別に処理速度が遅いとか言う理由で困ってるのかといえ
  ば、別に困ってはいないのです。
  入れ替えるのに問題があるとすれば、今のCPUを使おうと思えば電源から交換しない
  といけないということですね。
  さて、どうしたものやら・・・。

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 消え行くマルチステーション
  業務のシステムは基本的にリース期間が終了すると、次の新しいシステムに入れ替え
  を行います。
  オフコンを使用するユーザーのリースが終了するごとに、自動的に端末として使用され
  ていたマルチステーションもお役目ごめんとなるわけです。
  そして、古い機械ですから再利用のしようもありませんので、廃棄処分にされてしまうの
  です。
  こうして段々とマルチステーションが姿を消していきました。

  最後まで頑張っていたのは5540のMモデルで、これはメモリーの故障で使用をやめ
  たのですが、2002年まで使用されていました。
  端末に使用するのだから2000年問題なんか関係ない(笑)、と無理やり使用していた
  機械でした。
  職場にあったこれも故障している5530に、ハード・ディスクを付け替えたら一応は動い
  たので自宅にでも持って帰りたかったのですが、置く場所がないので断念せざるを得ま
  せんでした(涙)。
  結局、中古屋に処分してもらいました。

  やはりこういうときに、ディスプレイもキーボードも独自仕様のコネクター、というのが痛
  いですね。
  手持ちのディスプレイなんかをつなげられたら、何とか本体だけならおいておくこともで
  きたのですが。
  せめて5535がどこかにあれば、置物になってもいいですからほしいのですが。

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 ニフティのフォーラム、FIBMJ
  自宅の機械を自作機に変更した後、ニフティ・サーブ(現@ニフティ)に入会しました。
  本来の目的はその中のフォーラム、「FOS2」でした。
  結局はROMをやっているだけですが・・・。

  仕事が忙しくて全く通信をしていなかった時期もかなり長かったのですが、2002年に
  フォーラム「FIBMJ」の4番会議室、「PS/55 & PS/2【MCA】」の存在を知ったのでした。

  自分の周りでは全く見なくなった、PS/55を使用しておられる方々の存在を知りまし
  てうれしくなりましたが、自分自身ではマルチステーションやPS/55を持っているわけ
  ではないし、置く場所がないので新しく入手もできません。
  おまけに内容のほとんどが、自分ではほとんどわからないハードの基板やCPU、部品、
  ベンチマークやジャンクの話・・・。
  結局発言のしようがないので、ROMをするしかないのでした。
  しかしもっと早く存在に気がついていれば、自分の人生変わったかもしれない、とも思う
  今日この頃です(笑)。

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 「さんでー」さんと知り合う
  こうして4番会議室のROMを始めたのですが、この時すでに発言数がかなり減ってい
  る時期でした。
  その中で頑張っておられたのが常連の「さんでー」さんでした。

  あるとき、さんでーさんがMCAのディスプレイ・アダプターの画像を求む、という発言を
  されました。
  この時職場に、すでに処分してしまったMCAの5530から外したアダプターが残ってい
  ました。
  また使用するかもしれないと思って残しておいたのですが、MCAの機械が2台残ってい
  る現状ではもう使用することもないと思って、さんでーさんに画像をとれない代わりに現
  物を送付してもよいですが、と連絡をしたのでした。
  そして、アダプターの現物を送付しました。
  それがきっかけで、さんでーさんと知り合いになったのでした。

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 PS/55のWEBサイト
  そしてちょっとしたことから、さんでーさんがPS/55のWEBサイトを開かれたことを知っ
  たのでした。
  (注意 このサイトはPS/55の情報をワールドワイドに発信する、という目的で作成さ
       れていますので、ごく一部を除いて英語のページになっています。)

  日本語版のURLは、http://sandy55.fc2web.com/index.html です。

  ほとんどがハードウェアについての内容ですが、基板やアダプターの線画など、普段は
  まず見られないところの情報がたくさんあります。
  国外のPS/2関連のサイトへのリンクもありますので、一度訪問されることをおすすめ
  します。

  そして、それからさんでーさんとの交流(大きなお世話の押し付け?)が本格的に始まっ
  たのでした。
   ・自分の資料と違うところがあると思えば、忠告をする(文句をつけるともいう)。
   ・職場の5541を開ける機会があったからといって、基板の線画を勝手に作成して画
    像を送りつける。
   ・PS/55、MCA関連の資料(重さにして約5Kg)をさんでーさんの自宅に送りつける。
  とまあ、さんでーさんからしてみたら、やはり大きなお世話としか思えないようなことを平
  気でやりました(汗)。

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 マルチステーションのページの作成
  そしてさんでーさんとのやり取りをしているうちに、自分でもWEBのページを作ろうと思っ
  たわけです。
  で、なぜマルチステーションなのかといいますと、WEB上で検索をしてもほとんど情報
  がないからです。

  PS/55に関しましては、マルチステーションと比較すると新しいこともありますし、個人
  向けのPS/55Zがあったこともあって情報はまだあるわけです。
  JXも個人向けの機械ですので、こちらも掲示板なんかがあったりします。
  まあ、何と比較してかという話なので、どちらも絶対数は少ないのですが。

  マルチステーションに関しましてはメーカー自身のサイトにもほんの1ページあるだけで
  すし、ほとんど見つけることはできません。

  そこで、どうせ作っても誰も見にはこないだろうが(今この文章を読んでいるあなたは相
  当な物好きです(笑)。)、自分の手元にある資料を使って、WEB上にマルチステーショ
  ンの情報を残しておこうと思ったわけです。
  もしかすると日本、いや世界唯一のマルチステーション専門のページではないかと思っ
  たりもしますが(笑)、実際はどうでしょうか・・・。

  そして現在こうやって、一応は(笑)ページを立ち上げました。
  実機があるわけでもありませんから、後はソフトウェアの情報を片っ端から更新すれば
  ネタ切れになってしまうわけですが(爆)、また気が向いたら見にきてやってください。
  よろしくお願いいたします。

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 そして・・・
  忙しくなってしまってこのページの更新も行えないまま1年以上が過ぎてしまいました。
  気がついてみるとその間に周囲の環境は大幅に変わっていました。
   
  2005年3月ニフティはTTYフォーラムを全廃し、WEBフォーラムへと移行しました。
  FIBMJはなくなり、MCAの会議室もなくなってしまいました。
  そして、IBM自身はパソコン事業より撤退し、LENOVOへと事業を譲渡しました。
   
  こんな状況下でマルチステーションやMCAの情報をメーカーに残しておいてほしいと
  いうのは残念ながら無理な相談なんでしょうね。
  全く更新はできていませんが、やはりこのページは可能な限り続けていかないといけな
  いな、と改めて感じております。

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 その後、2014年
  数年間全く何もしない状態で放置していました。。
  最近になって初期の資料を入手したりしましたので再度更新を考えているところです。
  いつになるかわかりませんが期待せずにお待ちください(笑)。
   
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「Oh!55」の創刊号
  ソフトバンクが過去に発行していた雑誌の「Oh!55」の創刊号を最近入手しました。
  マルチステーションが発表後まだ発売されていないころのようで
  広告も「1台3役5550誕生」・「最低価格約99万円(IBMも販売店もこの金額を
  強調しているのが多い)」や、dBASEII があったりして時代を感じさせます。
 
  記事の内容としては、「ハード・ウェアの全容」、「ソフト・ウェアの体系概説」、
  「インタビュー 5550の設計思想と展開」、「日本語文書プログラム」、
  「日本語Multiplan」、「MS−DOS Ver2 と CP/M−86 Ver1.1 の比較」と
  いったところで "日本語" を強調しているところや OS のバージョンも時代を感じ
  させます。
  他には BASIC インタープリターのベンチマークテストや言語系の説明としての。
  Pascal 、 FORTRAN、アセンブラの記事が掲載されています。
  面白いところでは載せる記事がないか、他機種の雑誌で掲載しているからなのか、
  BASIC を使用したゲームプログラムのソース(スタートレックがあるのがまた時代を
  感じさせます)が掲載されています。

  今まで A、B、C モデルについての情報が手元にほとんどなかったため推測の部分が
  多かったのですがいまさらながらかなり勉強になるといったところです。
  最近になって、また手を入れはじめていますが、WEB 上で検索した情報かこの雑誌の
  情報を基にしています。
  興味深い情報をかなり入手しているので少しずつでも公開できたらと思っています。

Content created and/or collected by:
Louis F. Ohland, Peter H. Wendt, David L. Beem, William R. Walsh, Tatsuo Sunagawa, Tomáš Slavotínek, Jim Shorney, Tim N. Clarke, Kevin Bowling, and many others.

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