ここでは、一般的にはあまり知られていないマルチステーションの派生製品(?)につい
てお伝えしたいと思います。
その1 オンライン端末
パソコンのマルチステーションと、オンライン専用の端末に一体どんな関係があるのかと
おっしゃるあなた、当然です。
こうやって書いている本人も、マニュアルを詳しく読むまではわかっていませんでした(汗)。
ここに出てくるのが当たり前だとおっしゃるあなた、かなり精通しておられる方ですね。
尊敬いたします(笑)。
ここで取り上げるオンライン端末は、日本語端末で手元に資料があるものとなります。
3270についてはわからない上にほとんど資料がありませんので、基本的には5250の
話となります。
オンライン端末の一覧(2017.04.09 追記)
5295−001
5295−002
3477−J
3472−J
5295−001
5250用の日本語端末としてはおそらく最初の機種です。
かと思っていましたが、よく考えますと漢字鍵盤を使用した、5250漢字エミュレーションと
同じ機能の端末が過去に存在していないとおかしいはずです。
しかし全く情報がありませんので、正確にはわかりません。(2003.03.31)
漢字鍵盤を使用した機種として、5255という端末が存在していたようです。
残念ながら、鍵盤の操作方法以外の詳細はわかりません。(2004.04.03)
後で述べる機種とは違う点がありますが、基本的にはマルチステーションを元にしている
と思われます。
特徴
・プログラムをROSに内蔵
後の機種との最大の相違点はここにあります。
エミュレータのプログラムがROSに書き込まれていると思われます。
・BAT、RNAテスト
マニュアルを参照する限りでは起動時のBATと、テストの項目は変わりますが、TEST
スイッチによるRNAテストがそのままあります。
・ディスプレイ、キーボードはマルチステーションと共通
ディスプレイは5555のモノクロ、キーボードは5556の1型、あるいは4型を使用する
ようになっています。
諸元(保守マニュアルより)
・R/WS 76KB (8KB+Display R/WS 4KB+外字用R/WS 64KB)
・ROS 96KB (かな漢字変換辞書ROS 64KB+Micro Code ROS 32KB)
・Font ROS 512KB
・インターフェース Display、Keyboard、Host Interface Adapter
・Printer Adapter Card (オプション)
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5295−002
1型のモデルチェンジ機種になります。
長い間画像がありませんでしたが、この機種をくださるという方から連絡をいただきました。
しかし自宅において置く場所がないために断念せざるを得ず、写真だけを掲載させていた
だくことにしました。 (2004.03.09)
特徴
・ディスケットで起動
専用の支援プログラムディスケットを使用して起動します。
このディスケットの中身をみましたら、KDOSと5250のエミュレータがそのまま入って
いました。
・BAT、RNAテスト
マニュアルを参照する限りでは起動時のBATと、テストの項目は変わりますが、TEST
スイッチによるRNAテストがそのままあります。
・ディスプレイ、キーボードはマルチステーションと共通
ディスプレイは5555のカラーとモノクロの両方が使えるようです。
キーボードは5556の1型、あるいは4型を使用するようになっています。
支援プログラムの機能(ユーザーズ・ガイドより)
・5250漢字ワークステーション
・カラーモード/単色モード
・文節かな漢字変換 (ROSカードの拡張辞書カードが必要)
・JIS’83版句点コードの使用
・ユーティリティーのサポート
システムの生成
ユーザー・フォント・ユーティリティー
ディスケットの初期設定と複写
フォント/辞書/個人別辞書の複写と削除
ユーティリティーの変更
個人別辞書ユーティリティー
・レベルEのプリンターのサポート
・明滅表示
・キーボードロック
各モデルについて(2017.04.09 追記)
手持ちの資料、IBMから発表された情報とWEB上で見つけた情報より
機種を掲載しています。
台湾、韓国で発売されていたのは間違いないですが、詳細はわかりません。
1型互換機か2型互換機かそれ以外なのかもわかりません。
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5578
(2017.04.09 追記)
5295−002と同時期に販売されていた3270用の専用端末です。
WEB上で写真と価格を見ることができます。
ですが管理人は3270は全くわかりませんので、詳細や1型と2型の違いは
全くわかりません(汗)。
台湾で発売されていたのは間違いないですが、詳細はわかりません。
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3477−J
5295のモデルチェンジ機種で、専用端末としてはおそらく最後の機種です。
各モデルについて(2017.04.09 変更)
IBMのサイトを検索しますとK、S、Tの各モデルの記述が見られますが、
詳細はわかりません。
IBMから発表された情報とWEB上で見つけた情報より機種を掲載しています。
韓国、中国、台湾で発売されていたモデルは間違いないですが、詳細はわかりません。
特徴
・ディスケットで起動
専用の内部制御ディスケットを使用して起動します。
このディスケットの中身をみましたら、KDOSと5250のエミュレータがそのまま入って
いました。
・BAT、RNAテスト
マニュアルを参照する限りでは起動時のBATと、テストの項目は変わりますが、TEST
スイッチによるRNAテストがそのままあります。
・専用のディスプレイ
カラー、モノクロの専用のディスプレイを使用します。
・専用のPS/2キーボード
5576互換のPS/2ポートを使用する専用のキーボードを使用します。
5576の1型から3型の互換キーボードと、5556と同じキー配列の4型キーボード
があります。
仕様(3477−J01のカタログより)
・システム装置
寸法 310(W)x320(D)x66(H)mm
重量 2.0kg
・ディスプレイ
3474-JDM モノクロ15インチ
3474-JDC カラー7色14インチ
・キーボード
ID#
P/N
|
寸法(mm)
WxDxH
|
重量(kg)
|
キー配列
|
キー数
|
数値キー
|
3479JA1
38F4580
|
519x185x42
|
1.8
|
タイプライター型
|
124
|
標準装備
|
3479JA2
34F4590
|
472x168x45
|
1.4
|
IBM拡張型
|
106
|
標準装備
|
3479JA3
38F4600
|
387x178x40
|
1.4
|
89
|
オプション
(数値キー・パッド
ID# 38F4620)
|
3479JA4
38F4610
|
519x185x42
|
1.8
|
タイプライター型
|
125
|
標準装備
|
3477−J02の主な機能(ユーザーズ・ガイドより)
・複数文字セットの使用
IBMカタカナ文字セット
IBM英小文字セット
IBM日本語文字セット
注、EBCDICの日本語コードでは、アルファベットの小文字のコードに半角のカタカナが
割り当てられていますので、アルファベット小文字を使用するときは文字セットを切り
換える必要があります。
・漢字の入力
ホスト・システムの「かな漢字変換プログラム」を使う方法
かな漢字変換による方法
かな漢字変換を使ってJIS句点を入力する方法
テン・キーを使用して漢字番号を入力する
・2つの表示装置としての使用
1台に2つのワークステーションアドレスを割り当てることが可能。
注、本来なら2台必要なコンソールと通常のワークステーションを切り換えて使用するこ
とができるようになっているということです。
・カラー表示
・罫線画面の表示
・レコード機能とプレイ機能
・フィールドへの入力
ホスト・システムのプログラムでフィールド・タイプを指定しておくことにより、指定以外の
データを入力するとエラーにすることができる。
・印刷機能
ホスト印刷とローカル印刷
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3472−J
3477−Jと同時期に販売されていた3270用の専用端末です。
ただし管理人は3270は全くわかりませんので、カタログに記載されている内容以上のこと
はわかりません(汗)。
外観
本体、画面は3477−Jと全く変わりません。
キーボードは、配列は同じですがキートップの刻印が違うようです。
特徴
本体
3477−Jと変わらないと思われます。
キーボード
5576互換のPS/2ポートを使用する専用のキーボードを使用します。
5576の1型から3型の互換キーボードがあります。
仕様(3472−J01のカタログより)
・システム装置
寸法 310(W)x320(D)x66(H)mm
重量 2.0kg
・ディスプレイ
3474-JDM モノクロ15インチ
3474-JDC カラー7色14インチ
・キーボード
ID#
|
寸法(mm)
WxDxH
|
重量(kg)
|
キー配列
|
キー数
|
数値キー
|
3479JM1
|
519x185x42
|
1.8
|
タイプライター型
|
124
|
標準装備
|
3479JM2
|
472x168x45
|
1.4
|
IBM拡張型
|
106
|
標準装備
|
3479JM3
|
387x178x40
|
1.4
|
89
|
オプション
(数値キー・パッド
ID# 65X1137)
|
・オプション
磁気ストライプ読み取り装置
各モデルについて(2017.04.09 変更)
IBMから発表された情報とWEB上で見つけた情報より機種を掲載しています。
中国、台湾で発売されていたモデルは間違いないですが、詳細はわかりません。
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