PS/55 あれこれ

このサイトは日本IBMがかつて世に送り出した日本版PS/2 すなわち PS/55 を外国のMCA愛好家に紹介することをそもそもの目的としてつたない英語で綴ったものをベースにしています。 残念ながら日本では個人愛好家の間でもMCA機はほとんどその役割を終えたと思われますので、あえてPS/55 使用上の注意だとかあるいは基本だとかの細かいことは省いたのですが、物忘れがひどくなった自分の備忘録として日本語TIPSを作成しました。

あれこれ期待しても大いなる期待外れとなります...ニャー.... で笑える方は相当なMCAおたく。 ^^;

駐車禁止マーク
System Program って何だ
リファレンスについてあれこれ
代表的なエラーコード
訳のわからない エラー
BIOS-103 あるいは BIOS-109
Win95 で16MB以上認識しない
JDOS 5.0で16MB以上認識しない
IBM純正SCSI
専用SCSIケーブル
スピードマニアなあなた
51-R のIDEインターフェース
SCSI CD-ROM を使う
PS/55 Display Adapter を Win95 で使う
PS/2 で日本語Display Adapterを使う
XGA-2を使う
Win98 にしたい!
5530 をすこしでも Upgrade したい
TP720C でWin95
Video/Audio Driver を少し...
Server 500 がリタイアした
Y complex を 233MHzで
Reply Vibra16
Win95 の再導入
Reference Diskette が無い!


駐車禁止マーク

ほんとうにそういうマークがあるわけではなく 要するに X マーク。
電源を入れるとなにやらコードが表示されてその後画面に X マーク と CALL IBM の表示が出る。

POST (Power On Self Test) でシステムに異常が発見された場合に表示されます。  リファレンスDISKを Aドライブに入れて F1 KEY を押せば リファレンスが起動しますので、システムテストを行いエラーの原因を調べます。
51-N/Y や 60-W、 80-Y などの IML機では通常自動的にエラーコードが表示された後、リファレンスが起動します。

尚、メモリー構成の変更(追加、抜き取り)、アダプターの追加、撤去、ドライブ構成の変更など、システムに手を加えた時はシステムの再構成が必要です。 リファレンスディスク(機種によっては診断ディスクも)はなくさずに保管しましょう。
ADAPTERは固有の構成FILE( ADF; Adapter Description File )が必要でこれが無いとシステムを構成できません。
一般的な純正品のアダプターの場合はリファレンスディスクに最初から入っているものもあります。
ADFは こちら。  ADAPTERのADFがわからない場合は Peter WendtさんのQBMCAでチェックする。

リファレンスは...なやましい。 いずれ...


System Programって何だ?

AT機風にいうと BIOS SETUP PROGRAM ってことになるんでなるんでしょうけど私も実のところよくわからない。

MCA機の場合システム構成を行うには大別して2つの方法があります。
ひとつは IML( Initial Machine Load )というもので、SYSTEM構成情報をHARD DISKの特別な区画(SYSTEM PARTITION)に書き込んでおいてシステム構成プログラムをその区画から起動するという方法で一部のESDI HDのシステム( 初期の MCAノートPC )や SCSIシステムが採用しています。 この方法では マザー上の記憶保持用電池が寿命を迎えた場合でも
ハードディスクのシステム区画にすべての構成情報が保存されていますから,電池をとりかえればハードディスクからシステムプログラムを起動して構成情報をシステムROMに情報を復元してやることが可能です。
尚、SYSTEM PARTITION は特殊な区画なので通常のDOSプログラムではアクセスすることができません。 リファレンスディスケット/診断ディスケットを用いてシステムプログラムを書き換えるとかドライブを  LLF する以外に、通常の FDISK や FORMATで SYSTEM PARTITIONが壊れることはありません。 ( もちろん世の中には そのSYSTEM PARTITION を覗いたり変更を加えたりするツールも存在します )

もうひとつは つまるところ 非IML機 で、通常の起動時はマザー(IBMの場合プレーナーとかプラナーとかいう)上のBIOSだけで事足りますが、システムプログラムそのものを起動するためには構成情報を保存したリファレンスディスケットのコピーを使用して構成変更やその他を行うという、というものです。

ややこしいことにこれらの中間ともいえる CONVENIENCE PARTITION ( あるいは SERVICE PARTITION )を採用した機種も存在します。 CONVENIENCE  PARTITION を採用する機種の場合、この区画は必須ではなく非IML機同様に構成情報を保存した リファレンス ディスケットで済ませてしまうことも可能です。 この方法を採用する機種は FLASH ROM を採用し ついでにBIOS は SurePath BIOS になっています。

 IML機      5551-N/Y、 5551-W、 5560-W/N、5580-Y/W、8595
                  5530-W、TP720C、 N51SX/SLC、(たぶん C27SX )

 非IML機  5551-R/L、 5530-L、5530-T/S/U/V、 5551-S/T/V
                  5570-S/T/V、5540-T、(多分 5545 と 5535-S ) 

 中間       9585、9595A
                PS/55 ではありませんが PC750 6886、 PC720 6860.

* 95Aの場合RAID構成で始動ドライブがRAIDになる場合は
CONVENIENCE PARTITIONをおくことはできません。

IML機の場合SYSTEM PROGRAM をHDから呼び出すにはそれなりの手順があります。 もちろんシステム構成が変更されればエラーコードを表示した後に自動的にシステムプログラムが起動します。
意図的にシステムプログラムを起動するには;

  • 電源投入時にKEYBOARD上のKEYをどれでもいいから押しっぱなしにする。
     KEYBOARD エラーを検知し 301エラーコードを表示してシステムプログラムが起動する。
  • 電源投入後メモリカウントが終わりPOSTが終了したところで  Ctrl+Alt+Delete を同時に押す。
     カーソルが画面右上で点滅したところですかさず Ctrl+Alt+Insertを同時に押す。
  • 機種によっては一旦OSを起動した後、Ctrl+Alt+Delete で強制終了を選び、カーソルが画面右上で点滅したところですかさず Ctrl+Alt+Insertを同時に押す、という場合もある。
  • リファレンスディスケットのコピーもしくは システム区画情報を保存したフロッピー をドライブに入れて電源を投入する。

などの方法があります。 尚、 OPTION DISKETTE のコピーを行う場合( DISK COPYではなくてOPTION DISKETTE内の情報をシステム区画情報の複製DISKETTE に書き込むこと)は HARD DISKの方で起動するのではなく 3) のフロッピー で  起動する必要があります。( これでないとまともに構成できないアダプターがあったりする。)

好みはいろいろですが私は IML方式 の方がしっくりきます。
IML機を入手した場合で幸いにしてシステムがエラーなしで起動する状態であれば、まずはシステムプログラムを起動し、メインメニューから 「システム区画の保存/復元」 を選び、続いて「システム区画の保存」を選択しシステム区画の複製DISKETTEを作るのが賢明です。( 機種によっては リファレンス と 診断 の2枚のフロッピーが必要です )

尚、IML、非IMLにかかわらず メインメニューに「システムテスト」という項目がありますが、これを選択すると全システムテストを実行しとても時間がかかります。
選択的にシステムテストを実行するには メインメニューが表示されたところで Ctrl+ [A] を押してADVANCED DIAG( 日本語 では保守作業員モード というらしい )を行います。非IML機の場合は機種により診断DISKを挿入するよう求められます。

つまるところ...MCA機は リファレンンス ディスケットが無いとどーにもならない。


リファレンスについてあれこれ

基本的には機種固有のものですが初代の386系で後発のバージョンは先行した機種をカバーしている場合があります。

386系のリファレンス

5570  
Ver.1.00  5571-S で初代日本語表示アダプター ( 3層構造のもの )を搭載する機種用。
Ver.1.15  5571-S で 日本語表示アダプター-II を搭載する機種用
 5551-S/T をカバーするかどうかはブートできる386機がないのでわからない
5550
Ver.1.14 P/N 94X5606 1988 の表示有り。
Ver.1.26 P/N 23F2746 EC C27285 1989 の表示有り。
Ver.1.29 P/N 23F2746 EC C63968 1990 の表示有り。
5530
Ver.1.26 P/N 38F7047 E/C C12998 1989 の表示、ならびに 5530-Tの明示あり
Ver.1.26 P/N 57F0058 5530-ZSX用 と明記
機種表示不明(COPYのため )
Ver1.31a P/N 23F2983 E/C C64611 5570-T/V 5550-S/T/V、5530-T
Ver.1.36a P/N 06G6950 E/C C81591B 上記に 5540/5545 も追加
PS/55 リファレンスディスケット/V
Ver.1.40 P/N不明 DOS/Vベース  5570-T/V 5550-S/T/V、5530-T、 5540/5545
Ver.1.50 P/N不明 DOS/Vベース  5570-T/V 5550-S/T/V、5530-T、 5540/5545
SCSI アダプターに付属したもの
モデル5570 Ver.1.31 E/C C27936 P/N 23F2983
 5530-S用  Ver.1.31 E/C C27300  P/N 79F9820   ( 5530-S用 と印刷されている )
上記 2種が機種依存かどうか確かめてはおりません。

早い話が JDOSベースであれば Ver.1.36a、 DOS/Vベースであれば Ver.1.50 を持っていれば PS/55Z を除く全ての386系をカバーすることになります。
PS/55Z の5530-ZSX が含まれるのかどうかは実機を経験したことがないのでわかりません。
また 5535-S と 5550-V2 モデルがどうなっているのかもわかりません。 5550とVIDEO構成が異なる 5540-T がVer.1.50 でカバーされていることを考えると 5550-V2 も カバーされるのではないかと思われるのですが…

PS/55Z 2代目の 5530-U/V は リファレンスVer.1.21 とDiag Ver.1.02 で両機をカバーします。

486系
使用するシステムボード ( あるいはPROCESSOR  COMPLEX )に依存します。

5551-N/Y 共通 Ver.1.00    Ver.1.01/1.10も有り
5551-R/L/Y および 5530-L Ver.1.21   5521-Y も共通
5551-W および 5530-W Ver.1.13
5561-W0  Ver.1.20
5561-W1/W2 Ver.1.11
5560-N  Ver.100
5580-Y  Ver.1.21
5580-W  Ver.1.11
5580-N ( こういうモデルは無い) Ver.100 いわゆる DX2-66 UPGRADE TYPE-A 


代表的なエラーコード

 161  記憶保持用バッテリーの寿命  ほとんどが CR2032。 初期の5550/5570 はカメラ用の
        リチウム BR-P2 6V。 
 163  装置の構成情報。 日付のセット 
 164  ADAPTER類を変更したとき
 174  同上。 SCSI機器の接続状況がよろしくない場合
 102  SYSTEM BOARD。  OSCを高クロックに変更した場合もほぼ 102エラー
 201  MEMORY ERROR.  200番台はほぼメモリエラー
 301  K/Bエラー。 始動時にKEYを押してたりした場合も同じ。 言い換えれば IML機では これで
        強制的にリファレンスに入れる。

 I9990301 ブートできる装置が無い
 I9990302 ドライブにオペレーティングシステムが存在しない。

 その他のエラーコード詳細はやはりこちら

訳のわからない エラー

たとえば

  • 何度やっても 164 がでたり、そうこうしているうちに搭載しているアダプタまで認識されなくなったり.....
     ⇒ バッテリの消耗......最初から 161 がでてくれれば話は簡単なのだけど。
  • SCSI 系統のエラー
     ⇒ ターミネーション不良。 さっぱりわからないときはターミネーションエラーを疑っ てみよう。
     内臓の短いケーブルではターミネーター無しで問題ないドライブが 5580などの長い内臓 ケーブルに繋いだとたんに認識すらされなくなることもある。 尚、 5580-Y0 では外部機器を繋がない場合は外部ポートに専用の黒いターミネーターをセットするのが正しい使用方法です(標準アダプタの場合 )。
  • システムボードの修理  102/103/104/107 など
    486系で本当にシステムボードがダメになることは稀ではないかと思います。 バッテリ・SIMM  を取り替えて最小構成で 最初からやり直してみましょう。

他は      思い出した時にでも....

BIOS-103 あるいは BIOS-109
5551-N JDOSの制限 参照
DBCS シリーズの Display Adapter は JDOS 4.01? 4.05 では使用できません。
早い話が JDOS 5.0 ( 5.01/5.02 ) にしてバージョン制限のプログラムは SETVER で対処するという手があります。


Win95 で16MB以上認識しない

Win95の HIMEM.SYS をPCDOS 7.0/V のHIMEM.SYSと取り替える。
この件は 5560/5580 セクションにも記載しましたが少なくとも他のIML機種( 5551-W/N、 5530-Wなど)でも同じです。 51-R/L, 30-L は問題なかったように思いますが、正確なところは忘れました。
 

JDOS 5.0で16MB以上認識しない

上記同様 JDOS5.0(DOS 5.0/V )のHIMEM.SYS をPCDOS 7.0/V のHIMEM.SYSと取り替える 。
JDOS 4.0 でも大丈夫かどうかは検証してないのでわかりません。

原因
「 PS/55やPS/2の一部の機種は80286+DOS EXTENDER の互換性維持のため、 CBIOSが16MB 以上を無視するようになっているのに引きずられて、DOSでは16MBまでしかメモリが使えないようになっている」 ようです。

PC DOS 7/Vではこの制限が解けてます。  OS/2などではCBIOSではなくてABIOSを使うのでバージョンによらずこの制限は無関係です。」

FIBMJ 記事 #01782  ダヤンさんによる


IBM純正SCSIを使う

IBMのMCA SCSI /A は接続するDEVICE のSCSI IDの優先順位がAT機と異なり、ID=6  の方が優先順位が高い。  加えて5551-W、 5551-N/Y、 5560、5580 などのIML機では ID=6 のIMLドライブに SYSTEM  PARTITIONを作成しないと永遠に起動できない。

この ID=6 のIML ドライブはPS/2の一部の機種と異なり、PS/55の場合比較的新しい51-N でも 1G超のドライブを使用することはできない。
唯一の例外は 8595-J ですが、これは PS/2 の TYPE-3 COMPLEX搭載機そのものですから当然といえば当然?

9595の場合はすべて TYPE-4 のCPUボードを使用しており、この場合 は擬似IML というか、 CONVEINIENCE PARTITION (SERVICE PARTITIONと も 言ったりするら しい )を作成することが可能で、Reference image をそのpartitionに保持すること ができる。  SurePath BIOS (Falsh ROM を使用)を持つマシンの場合そうなるらしい。
従って 9585、PC750((6886)、 PC720((6860)、 Server 320 (8640)などもそうなる。
9595A すなわちDISK ARRAYで構成されたモデルの場合は CONVENIENCE PARTITION を ARRAYドライブに持つことはできない。

純正以外の SCSI /A としては ADAPTEC AHA-1640、 FutureDomain MC700 あるいは  それの IBM版SCSI-II /A、そして BUSLOGIC BT640 などがある。  これらは主に非IML機で使用され、SCSI IDもIBMのそれとは異なり 0 からサーチする... ただし FD の OEM については使用したことがないので定かではない。 
おっと、 Reply の S/B BLASTER 互換カードにSCSI付き、 というのもあった。 (このカードはSCSI  CHIP もコネクタもあるのに ADAPTER ROM に SCSI部分が書き込まれていない、 すなわち SOUND機能だけという変態もある。 )
当初はSCSI CHIP、コネクタをボード上から取り除いたサウンドカードを製造 してい たようだが、後期のものはまとめて作ってROMだけで区別したらしい。)

   コードネームなどを少し
   IBM NonCaching SCSI     Tribble
   IBM Cached SCSI             Spock
   IBM SCSI -2 /A                Patriot  ( FD700のOEM品。 内臓ドライブ用の電源コネクタ
                                      が無い)
   IBM SCSI-2 F/W               Corvette 
   IBM F/W RAID                   Pass Play   9595A 標準搭載品  ( 外部コネクタ無し)
   IBM S/F/W RAID              Cheetah    Server 500 標準搭載品 ( 外部コネクタ付き )


SCSI ケーブル

コネクタは内部・外部ともに相当に変わり物。 ある意味では 「標準」 になり損ねただけかも知れない。今風の「標準」 でないことは事実。

内部コネクタ
一般的には エッジカードタイプの50ピンコネクタが使用されている。 例外は 5551-N/Y のマザー設置のコネクタと5560-W標準の SCSI アダプタ。 最近は製品を見かけることもないけど自作可能。 なお FutureDomain、Adaptec、 BUS Logic などの他社製SCSIアダプタは HD 50pin のごくあたりまえのコネクタが使えます。

WIDEタイプの場合は MOLEX なんとかという形状でこれまた一般には出回っていない。 IBMで購入すると相当な出費を覚悟する必要がある。
以前は同等品のコネクタを 日本AMPの代理店経由で購入することもできたが2001年には在庫が無かった。

外部コネクタ
NARROWタイプ
一般的な50PIN と異なり IBM のRISK SYSTEM  RS6000などで使用されていた 60 PIN  MINI CENTRONICS という形状でこれは自作のしようがない。 ジャンク屋をこまめに廻るか eBay ( 時折見かける)で探索する。
あるいは Dalco Electronics から直接買うとか...   日本から発注できるかどうか知らないけど 3Feet で $19.00 ( 2002.12月現在)

WIDEタイプ
これまた上記の 68PIN 版。 入手困難。 F/W SCSI-2/A を入手すると 内部/外部ともにケーブルで苦労する、けど20MB の転送速度はやはり魅力。


スピードマニアなあなた

ま? MCA機でスピードごっこというても たかが知れてますけど...
MCA機はAT機と違ってOSCを高CLOCKに変更、なんてことはほとんどできない。    BIOSでしっかり監視していて不要な不安定要因は受け付けてくれない。   つまり、MCA機は質実剛健、安定こそ命 な企業向けPCなのだ。
それでも頑張りたい方は BIOS を解析する力を必要とする。 そしてROM焼き機などで改変ROMをこさえれば多少はなんとかなる。   私はそんな力はありませんが、幸いにして有能なNET仲間に各機種用のEPROMをこさえていただいたおかげで 486機 のベース 33MHz を 40MHz に変更する ことができました。 AMD 5x86 で 160MHz、これが限界。 ちなみに 51-N、 60-N、5580-Y(DX2-66 UPGRADE TYPE-A ) がそうなりました。

例外として 5560-W0x 25MHz機があり、これはBIOS変更なしで 31MHzあたりまでなんとかなりますが、 そうする前に CPUボードを W2x に取り替えた方がよいと思う。もちろん 60-N 用のボードあるいは80-Y用の TYPE-A UP GRADE BOARD なら 尚 良い事は言うまでもありません。


51-R のIDEインターフェース

...はかなりのもんだ。
これより後に出た PC720 やPC750 はよりATクローン的な作りになっていますが、なんと  51-R のEIDEは524MBの壁どころか、 PC750で認識できない 8G/16HEADなんていうドライブ もちゃ?んと認識する。 ついでといっては何ですがリファレンスで LLF までできてしまいます   ...どういうことになるかは知りませんが....。 

それ以上がどうかなどと私に聞いてはいけない。 そういう大容量ドライブを購入して もしも 51-R で使えなかったら他に乗せてあげるマシンがないのだから当然買ったことがない。  ( というのは 2001年の話。 2002.08現在 60GのHDが中古クローン機に載っていたりする。) 

2002年 11月某日
どうやら JDOS の場合は524MBの壁が存在するらしい。 PS/55資料館 を眺めてたら 5521Y の修理の項目にそのようなことが出ていた。


SCSI CD-ROM をDOSで使う

PS/55 純正SCSI /A をDOSで使うには

  1. Micro Stuff の SCSI ユーティリティー 「SCSI郎」 を使用する。

  2. 今どき そんなものは手に入らないので HERE してドライバを入手する。
    SCSICDRM.EXEを実行すると AドライブにINSTALL用ディスケットが作成される( 要720KBフロッピー)。
    UINSTALL によりINSTALLするか、CONFIG.SYS と AUTOEXEC.BATを手作業で書き換える。 

    IBM 純正 CD-ROM の場合は

    CONFIG.SYS
       lastdrive=Z
       Device=C:\DOS\IBMCDROM.SYS /D:SCSICD01 

       /i optionを入れると IBM 純正以外のドライブでも使用できる場合がる。
       例 Device=C:\DOS\IBMCDROM. SYS /D:SCSICD01 /i

    AUTOEXEC.BAT
       C:\DOS\MSCDEX.EXE /D:SCSICD01

    非純正ドライブの場合は他に ASPI4B.SYS を使う方法もあります

    CONFIG.SYS
       lastdrive=Z
       Device=C:\DOS\ASPI4B.SYS
       Device=C:\DOS\ASPCDRM.SYS /D:SCSICD01

       * ASPCDRM.SYS は 上記の FTP IBMで入手したものの中に入っている汎用
       ASPI ドライバ用の CDROMドライバです。

    AUTOEXEC.BAT
       C:\DOS\MSCDEX.EXE /D:SCSICD01 


PS/55 Display Adapter を Win95 で使う。

  1. コントロールパネルの「画面」を選択
  2. アダプターの種類の変更 を選択
  3. 「ディスクを使用」 を選択し IBM版 WIN 3.1のDISK 1 をいれて OK をクリック
  4. コーヒーを入れる ( Tea でも構わない。 あるいは カップラーメンとか )
  5. とても時間がかかるのでフリーズしたと思わず気長に待つ。
  6. 約5分後 「デバイス一の選択」 一覧が表示されるので 高解像度256色 を選択する。
  7. 画面の指示に従って WIN3.1 DISK2 ? DISK 4 を挿入する。
  8. 出来上がり

出来上がってもあまり現実的ではないのですが....

PS/2 で日本語Display Adapterを使う

日本語DISPLAY ADAPTERをUSご本家PS/2に載せた場合、表示がモノクロになってしまいます。
この場合PS/55のリファレンスDISKに入っている CHKMON.EXEを AUTOEXEC.BATに記述してやればカラー表示が可能になります。 
最終型の DBCS DA/J, DA/NI-J あたりは PS/2との互換性を持たせたとかいうことを読んだことがあるので、もしかするとこうい小細工が必要なのは DA-B2 以前だけかもしれません。 私が確認したのは 8570-25MHzのマザー + PS/55 D/A-III でした。


XGA-2を使う

準備  日本語版 XGA2 OPTION DISK VER2.21 を入手する
     720KB のディスケットを用意して ドライバ ディスクを作成する。

     XGA-2 /A は搭載せずに現状でリファレンスの更新を行う必要があります。
     私自身は第一世代のPS/55では試したことが無いのですが、もしやるとすれば
     51-S/T/V、71-T/V、 30-T などで トライする場合は現状のリファレンスが
    JDOSベースであれば先立ってDOS/Vベース の Ver 1.50 を入手しないとまず
    不可能です。 41-T は D/A-B2 しか受つけませんのでいずれにしても対象外。
     以下は486機を想定しています。

  1. OPTION DISKETTE  をA ドライブに入れてシステムを起動する。
  2. OPTION の 指示に従う。
    リファレンスもしくはシステム区画の SC.EXEが書き替えられ、 ADF/DGS ファイルがコピーされる。
  3. リファレンスを終了し電源を遮断する
  4. XGA-2 /A をセットする。
  5. システムを起動する
  6. IML機の場合 構成が変更されたので構成情報を変更するよう促される。
    非IML機の場合は更新済みのリファレンス ディスケットを A ドライブに入れて F1 を押せばリファレンスメニューになる。 
  7. 自動構成をするか否かたずねてくるので 「更新する」 を選ぶ。
  8. 構成が終了する。

XGA-2 /A のADF をリファレンス ディスケットにコピーしただけではシステム構成 ができない。 また先にアダプタをセットしてOPTIONファイルのコピーを行おうとすると途中で FDD からファイルの読み取りができなくなる。

DMQSセッティングなど詳しくはこちら


Win98 にしたい!

486機で WIN98 するのはあまりお勧めできませんが....
486機をお使いの方はたぶん AMD 5x86-133 あたりをお使いだと思います。 
この状況で 5551-N、5560、5580 などに WIN98 を入れると SCSI に !マークがついてMS-DOSコンパチモードになります。  DX2-66 などのインテル で やったことはありませんが DX4-100 でも同じだったと記憶しております )

なお、機種によってインストール時の システムチェックでCPUが遅い、とケチつけられるときは SETUP /NM でCPUスピードチェックを回避することができます。 

   解決策

  1. CPU を Cyrix 5x86 に変更する。
    なぜかこれで OK になる。   少なくとも私の場合はそうだった。
    なお Bech MARK ソフトでは Cyrix は遅い部類に入りますが、 実際の使用感はそうでもないと思う。
  2. やはり AMD にこだわりたい場合は
    5551-R/L、 5530-L などの E-IDE機に変更して ALL IDE の構成に変更する。
  3. でもやはり SCSI を使いたい となると
    Adaptec AHA-1640、 Future Domain MCS-700、 BUS LOGIC BT-640/or 646 などのカードを使い、IRQ を14 以外 にセットする。 
     この方法は純正SCSI が必須の IML機ではつかえませんので、51-N、80-Y、60-W/N など の場合は上記 1. の Cyrix を使う 方法に限定されます。

PS/2 の場合 Win98SE ではOKだ、という情報もありますが私は Win98 の重さに呆れてしまったのでWin98SE は試 して いません。

その後 9585 で英語版Win98を試してみましたが、やはり AMD や PODP、DX4-100 ではMS-DOSコンパチモードとなり、Cyrix 5x86に変更すると OK であることを確認しました。

2002 10月13日
Win98も各国言語版が存在するわけですが、なんとヘブライ語、キリル語 (ロシア、ブルガリア など)のバージョンだと IO SUB.SYSのバージョンが異なるらしく、少なくともこの2種では IBM  SCSIとの問題が無いようです。


5530 をすこしでも UPGRADE したい

AT化するとか ATX化するとかではなくて... 

対象は 5530 -U/V/W /Lです。 以下は 30-L を対象に書いています。 
   準備
     ?@ ジャンクの 5551-Rxx を入手する。 
            51-R はSOCKET-3 を搭載しており WB にも対応しているらしい。
     ?A Evergreen もしくは Power Leapの4倍速対応ゲタを入手する。
     ?B AMD 5x86-133 を準備する。 ADZ の方が ADW より耐熱性があるという事のよう
        です。

  1. 51-R を分解しマザーボードを取り出す。 右後方に SP コネクタ用の ランド があるので確認する。 30-L のマザーと比べればすぐにわかる。
  2. 30-L を分解し マザー を撤去する。 もしこれを棄てるのであればこのマザーから上手にSPコネクタ を取り外す。 このパーツは熱に弱いので十分注注意する。
  3. 51-R のSPランドに 2 で抜き取ったSP コネクタを移植する。 ショートに注意。
  4. 51-R マザー のショート防止透明シートの前方を適当に切り落とし 30-L のBASEにセットする。
  5. ゲタのセッティングを確認し AMD 5x86 を取り付け SOCKET にセットし30-Lのライザ、ドライブストラクチャを組み上げる。
  6. 30-L のBODY に BASE UNITを押し込む。

XGA-2 /A を搭載し 700MB のHD をセットすれば 5530-RX7 の出来上がり。
なお その気になれば 66.666MHz のOSC は 70MHz に交換することも可能...だけどたったの 2MHz のアップなのであまり意味がないかも。

元が 5530-U/V の場合は リアパネルの I/O 部が 30-L のI/O より 切り抜きが小さいため、この部分の加工が必要です。 適当な工具できり広げてやれば I/O のアイコンマークとズレますが実用上は 問題ありませんし誰も後ろは見ない。  リファレンスは5551-R/L用 を使用します。

5551-Rのシステムボードを使用しPODP5V83 を使う場合は5551FLUP. EXE を入手し BIOS UPと それ用の診断ディスケットを使う必要があります。

5551FLUP. EXE  @NIFTY  FORUM FIBMJ DATA LIBRARY PS/55 & PS/2 ( 会員のみ ) に(も)あります。


TP720C でWin95

できないことはありませんがWin95の ESDIコントローラー はできが悪いので残念ながら MS-DOS COMPATIBILITYモードとなります。  内臓ハードディスク抜きで外部SCSIドライブで構成したらどうなるか、そもそも 外部ドライブにIML区画をこさえる事ができるのか...まだ試していないのでわかりません。
CPU が IBM486SLC2-50 ですから Win3.1 か OS/2 J2.11 あたりでやるのが無難ではないでしょうか。

なお、 内臓ドライブのキャリアは 5538、TP500、TP320 あたりと共通ですがコネクタ側にKEY HOLEがあり、その位置が内側よりになっていますので流用するには細工が必要です。

ごくまれに IDE化キット がeBay に出ることがある...らしい。 これは 専用のBIOS ROM と HD CARRIER内のケーブルがセットになったもので構成されており、専用ケーブルにはALTERAのCHIPが載っているというものでどういう具合にケージ内に納まるのか見てみたいものではあります。もしかすると IBMの 340MB OPTION (IBMへの持込が必要だった) というのもこの類のものだったのでしょう。 

なお、 Win95 で 256色表示をするには VGA256.SYS が必要です。


Video/Audio Driver を少し

Win95で必要なドライバ

Video

機種 Video Chip Driver Notes
TP720C IBM256 VGA256.SYS
5538-W/V/Z WD90C24 VESA.EXE VESA.EXE を CONFIG の先頭に記述
5538-Y/5537-Y S3 86C928 Win95 built-in

Audio

機種 Audio Chip Driver Notes
5538-Y/5537-Y CS4248KL CS4248 何故か2度 導入する
ACPA Peter Wendtさんのページ
AudioVation AV211-213 左のページでドライバを確認・D/L。   使用方法は同じくこちら


Server 500 がリタイアした

即 私に送付する。 送料のみで引き取って差し上げます \(^O^)/。  関東一円なら引き取りに伺います。
冗談はさておき
個人用で使うのなら できれば 9595 のBODY に CPU カードを移植するのが一番良いので はないかと思います。
PL -Pro MMX/PLUS を使用すれば MMX200 を乗せることができます。 が OSC が60MHz なので x3 の180MHz までとなります。  MMX233 で x3.5 はできませんでした。 PL-Pro にもいろいろな種類がありますのでCPUソケット前の 電圧降下レギュレーターのヒートシンクと干渉しないものを選ぶ必要があります。
MMXODP200の場合は こちら。( P-200 から MMX233 迄 JPEG画像つきですべてがわかる!  けど 重い。

    *原作者のページがアクセス不可ですので Ardent Tool のミラーを貼り付け
      ました)

2002年 12月1日現在
ごく一部の方が 233MHz駆動 に成功しています。

  1. CPU横のCache Controller 82497-60 を P-66 カードに乗っている 82496-66 と取り替える。

    ただし 82496 は本来 P-60/66 用のCHIPであり、これを使うとCOMPLEX上の 3.3V ラインを ショートしCPUその他の回路に 5V が供給されるのでCOMPLEXをオシャカにする、 という意見 もあります。

     注:
     Peter Wendtさんはこの方法をとってはならないと警告しています。
      P90 Tuning Page #8  ページをスクロールしてください。

    04.03.24 追記
    これはやらない方が賢明です。 当方の場合 じんわり とMMX233 が焼きあがるのではなく、 電源をONにしたとたんに 一発で昇天しました。
    P-66、P-60 用の82496 Cache Controller は5V Single Voltage品ですので PETERさんの忠告の通りレギュレーター周りのどこかをショートさせる結果となり 5V がダイレクトに Dual Voltage の MMX PENTIUM に注入されるという事なのではないかと思います。

  2. 西ドイツ MADEX社製の インターポーザー(ゲタ) 586007 を使用する。
     このゲタはVoltage Regulator部が独立しておりけっこうものものしい。 事実 どうやって収めるかけっこう悩むと思う。

  3. 当然 OSC は 66MHz に取り替える。 FLAT タイプを入手できない場合は8pinのソケットを細工して四角形のOSCを載せることも可能。 方法はこちら

ただし、上記の構成であれば必ず動くというわけでもないみたい。  66MHz x3 で PowerLeapのインターポーザーを使用 して 200MHz にしとくのが無難。

BIOSレベル
9595用 ( あるいは サーバー500用 ) の 2S2P システムボードの場合は BIOS LEVEL 08 を使用します。

BIOS LEVEL 10 は 1S1P システムボード ( 5580 を含む ) で TYPE-4 COMPLEX を使用する場合に OS/2 での ABIOS 日時関連の問題を修正するもの、だということです。 
PETER WENDTさんによれば LVEL 10 で P-120 以上のCPUを使用すると 0129-xx   のPLATFORM ERROR が発生するということです。


Reply Vibra16

From Peter

> I have a MCA Reply Card CT-2501 in which I am looking to get the sound drivers for it so I can get it going in my 9595 or 9577. Has anyone out there got these drivers?

That is the Vibra-16. Hardware settings should be IRQ 5, Low DMA=1, High DMA=5, I/O=220h, MPU=330h

It will work out of the box with OS/2 Warp (3 or 4) with minor modifications to the CONFIG.SYS. Install the SB 16 driver and alter the line in the CONFIG.SYS to read as follows:

DEVICE=C:\MMOS2\SB16D2.SYS /C:1 /D:1 /H:1 /I:5 /A:220 /B:16 /M:330 /T:6 /N:SBAUD1$ /P

This *assumes* that the High DMA is mapped to the Low DMA which seems wrong, but works perfectly well. Other setting (/H:5) causes a "machine gun" audio output.

It also works right out of the box with Win NT 4 (server and workstation): Once running Win NT 4.0 (Workstation in my case) you only need to open "Control Panel" - "Multimedia" - "Audio Devices" - "Add ..." and pick the "Creative Labs Soundblaster 1.X, Pro, 16" driver. Then set the values for I/O adresses, IRQ, Low DMA, High DMA to appropriate values and it works. Still have the card set to I/O 220, IRQ 5, DMA1 (8) and DMA5 (16) and I/O 330 for the Midi device. Same setting as for OS/2 and Win95.

Win 95: once you'd installed the drivers (which are internally marked as "Beta") you simply run the Win95 drivers update from Creative Labs for the Soundblasters. I found a copy of this driver pack in www.windrivers.com under "Audio" - file name is SB95UP.ZIP, about 296KB.

Works fine with software like WinAmp 2.09 and CoolEdit 2000. I'd tested it on my souped-up 200MHz 9595A ... but will work (at lower data rates) on slower processors as well. WinAmp may have to be set to "half decoding" and "486" in preferences / decoder.

Dead easy. (After several failing attempts and a longer thread in this NG ...)

Very friendly greetings from Peter in Germany

From Louis

Download Sound 404K Dos, 3.1 Vibra 16 Drivers Disk 1/4
Download Sound 1.1M Dos, 3.1 Vibra 16 Drivers Disk 2/4
Download Sound 1.0M Dos, 3.1 Vibra 16 Drivers Disk 3/4
Download Sound 667K Dos, 3.1 Vibra 16 Drivers Disk 4/4
Download Sound 296K 95, 98 Vibra 16 Drivers


Win95 の再導入

MCA機に限った話ではありませんが... 

  > I do not know any tricks to get rid of this problem except to make the target
  > drive clean. 

windows dir の \win.com を削除する。 さすれば どのような バージョンがすでに導入されていても Win95B、Win95C を上書きでインストールすることができる。
つまり、 Win95 はインストールの際に \windows\win.com が存在するか否かをチェックしている。

原文 by Mr. Al Savage:
   Delete or rename x:\windows\win.com and you can install W95b or W95c over any version. I've probably done it hundreds of times.

If your HDD is large enough, I recommend copying all the *.cab files from the cd's \win95 dir to a dir on the HDD, then running setup.exe from there. I use the dir x:\windows\options\cabs for this purpose, because Compaq (and others) shipped their HDDs this way, and I worked for a Compaq dealer (and had to service Presarios under warranty, even though we didn't sell them), and I got used to it, but it doesn't really matter where you keep them. If you have to reinstall a Win product (or change ANYTHING related to networking), you don't need the CD for Win to (re)load drivers, just point it to the *.cabs dir.

ちなみに Win98SEでも可能でした。


PS/55 のリファレンスDISK あるいは 診断DISKが無い !

以前は PC DOCK で有償で入手することができました。 が...

2002.12.16 に判明した事

秋葉原の PC DDOCK 2店 ならびに IBMの PC DOCK総合案内 いずれでも 購入を申し出たところ

「サポート対象外 につき販売できない」と断られた

ということが NIFTYの FIBMJ 4番会議室 「PS/55 & PS/2」に寄せられました。

秋葉のゴミがいよいよご本家においてもゴミとして整理されたということでしょう。 開発した企業としては何らかの形で PS/55 を記録しておいてくれることを願う次第....
いくら巷で 「壮大なる失敗作」と言われようと一時はビジネスシーンで絶大な信頼を得ていた先進の機械たちだ....と思うのだ。

たかが道具、されど道具。
使いやすいにこしたことはない。
時は変わったということ

でもやはり必要だというあなた、 ゴミも探せばあるし、「リファレンスについてあれこれ」の項目のものはすくなくともまだ存在している。

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